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旅も登山も風景や花があって、幸せを感じます。豊かな気持ちになれます。

君子危うきに近寄らず
 君子は、危ないことをしない。という意味ではない。
 君子たる者は、危ないとわかっているところに好んでわざわざ近寄るようなことをしない、という意味である。

 刑場に曳かれて行く石田光成に、警護の武士が道端になっていた柿の実をとって差し出したところ、柿は身体を冷やすからいらないと断った話しは有名である。
 もうすぐ死ぬ身にしてこの覚悟。プロとしかいいようがない。

 野球のピッチャーは利き腕で重い物を決して持たないし、常に肩を冷やさない努力をしている。
 ピアニストは余り握手ということををしないし、かりに握手するとしても強く握り合うことはしない。

 人間楽器ともいうべき、ソプラノ歌手であり前にこのページに書いたこともあるエディタ・グルベローバは、夏になってクーラーが要る季節になると避暑地に出かけるのだとか。
 クーラーが喉によくないからというのであるが、それでこそあの余裕のあるピアニッシモの声が出せるのだと納得させられる。

 縁あって知り合いとなったドイツ在住のテノール歌手が、北海道公演の折に風邪を引いてしまい、すぐ後の東京公演の時に本来の声がでなかったのがプロとして恥ずかしいといって翌年再来日し、前年の来場者全員を無料招待してくれた。自己責任だという。

 仕事に差し障りがあるとなれば、どんなにやりたいことであってもそれを避ける。
 プロというのは、人に見えないところであっても身体を自己コントロールしたり、道具を整えたり、必要と思ったことを地道に鍛え上げたりしているのだとおもう。
 水鳥は優雅に見えるが、実は水面下で必死に水掻きをしていると言われる通り、他人に見えないところで努力していることを見落とすことはできない。

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