FC2ブログ
旅も登山も風景や花があって、幸せを感じます。豊かな気持ちになれます。

童話「ヌエ退治」
むかしの古いおうちは、おトイレは家の外につくられていました。
おトイレは、ご不浄(ごふじょう)という名で呼ばれて、きれいなところとは分けられ
ていました。
昼間の明るいうちはよいのですが、夜になってあたりが真っ暗の中でトイレに行くのは
こわいので、子供たちは寝るまえには必ずトイレにいきました。
寝るときには、お布団の中で、お父さんやお母さんが寝物語というのを聞かせてくれて、
寝かせ付けてくれたものです。
「桃太郎さん」や「さるかに合戦」や「一寸法師」や「かぐやひめ」や「かちかち山」
のお話しです。
なかには、こわいお話しもありました。お化けが出てくるお話しです。

鵺(ヌエ)という、頭は猿、四つ足は虎、体は狸、尻尾は蛇、鳴き声が虎鶫(トラツグミ)
に似ているという妖怪が出てくるのです。
ヌエの鳴く夜はおそろしい。

むかしむかし、「このえ天皇」のみ世で、あやしいことがおこりました。
ある時から、「せいりょうでん」という帝がすまわれている建物に、毎晩のように黒い煙
が立ち込め、不気味な獣の鳴き声が響き渡るようになったのです。
帝は病に倒れてしまい、薬も祈祷も効きませんでした。
「このわざわいをなくすように。」という命令を受けたのが、弓の名手であった源頼政
(みなもとよりまさ)でした。
「よりまさ」のご先祖は、「みなもとよりみつ」といって、大江山に住んで都の民を苦
しめた「酒呑童子」という鬼を退治したことで有名です。
どんなに強いさむらいでも、化け物を相手にするには勇気がいります。
「よりまさ」は、ご先祖「よりみつ」から受け継いだ弓で、清涼殿を包む不気味な黒い
煙に向かって矢を放ちました。
すると、矢を受けた黒煙は悲鳴を上げながら鵺の姿になり、地面に落ちてしまいました。
これにより帝の病はたちまち良くなり、よりまさはご褒美として、天皇家に伝わる宝刀
の「獅子王」を授かったのでした。
スポンサーサイト

コメントの投稿

 管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバック URL

Copyright © 気づけばそこは幸せの世界. all rights reserved.