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童話「猫と亀」
皆さんは、なにどし生まれでしょうか?
干支(えと)と呼ばれる生まれ年には、12の動物があてられています。

昔々のことです。
いつもいつもけんかばかりしている動物たちを見て、神様がこまっていました。
そこで神様は、動物たちをまとめるリーダーをつくることにしました。
「お前たちのリーダーを決めることにした。年が明けた元旦に、一番早く北の高い山にいるわたしのところに挨拶に来た者をリーダーにする。」というお触れを出しました。
「その後は、毎年入れ替わりにして順番に十二匹の動物までをリーダーにしていく。」ということも、多くの動物たちに伝えました。
ひるねをしていた猫は、それを聞き逃してしまったので、近くにいたネズミに尋ねました。
「“元旦”に神様のところに挨拶にいくんだよな?」
するとネズミは、「違うよ猫さん。元旦はゆっくりするものなのだから、二日の朝に挨拶に行くんだよ」答えました。
「あぁ、そうなのか二日なのですか。ありがとうネズミさん」と、猫はそれまでまだ時間があるので、ゆっくり寝ることにしました。
ほかのどうぶつたちは、元旦に一番乗りするために準備しました。
からだが小さくて、いっぱい走らなければならないネズミや、歩きの遅い牛は、大みそかの夜から神様の元へ出発することにしました。
走りつかれてしまったネズミは、広い牛の背中の上にこっそりと飛び乗り、牛の上で眠りました。
朝方になって、神様がお待ちになっている門の前にくると、ネズミはさっとおきあがり、牛の前に飛び降りて一番乗りで門をくぐってしまいました。
それに続いて牛、トラ、ウサギ、龍、ヘビ、ウマ、ヒツジ、サル、鶏、犬、イノシシの順番で、神様に挨拶を済ませました。
ウサギも、亀とかけくらべしたときのように油断して失敗はしませんでした。
「カメさんはどうしたのだろう?姿を見なかったけれど。」と心配しました。

翌日のことです。頑張って二日の朝一番に神様の元へ訪れた猫なのですが、
「何をしておったのじゃ!もうきのうで締め切りは終わりじゃ。顔を洗ってきなさい。」と神様にしかられてしまいました。
猫は、十二匹の動物の中に入る事が出来ませんでした。
それ以来、猫はしょっちゅう顔を洗うようになり、騙したネズミを嫌って追いかけるようになりました。

カメさんはどうなったでしょうか。
あゆみのおそいカメさんは、あきらめないでいっしょけんめい歩きつづけたのですが、到着したときにはもう、しめきりは終わっていました。
真っ黒になったカメさんをみて、神様がいいました。
「よく、あきらめないでがんばった。これから帰るのは大変だから、ここでこのまま北を守る玄武(げんぶ)になりなさい。」とおっしゃいました。
玄というのは、黒いといういみです。北を守る神様になったのです。
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